放置厳禁!むし歯からくる頭痛の恐ろしいリスクと正しい対処法
「歯が痛いだけだと思っていたら、頭まで痛くなってきた……」 そんな経験はありませんか?実は、むし歯と頭痛には深い関係があり、放置すると命に関わるリスクにつながることもあります。
今回は、むし歯による頭痛のメカニズムと対処法を詳しく解説します。
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1. なぜむし歯で「頭」まで痛くなるのか?
むし歯が頭痛を引き起こすのには、主に4つの理由があります。
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神経への刺激: むし歯菌が歯の神経(歯髄)まで達すると、24時間絶え間なく刺激が続き、その痛みが頭痛として伝わることがあります。
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「蓄膿症」のような症状(歯性上顎洞炎): 上あごの奥歯は、鼻の横にある空洞(上顎洞)と非常に近いため、むし歯菌が入り込んで炎症を起こし、頭重感や頭痛を招きます。
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噛み合わせによる筋肉の緊張: むし歯を避けて噛んだり、歯が欠けたりすることで噛み合わせがズレ、こめかみ付近の筋肉(側頭筋など)が凝り固まって「緊張性頭痛」が起きます。
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【要注意】命に関わる重症化: 稀ですが、菌が血液に入り脳まで届くと、脳炎や脳静脈血栓症といった深刻な病気を引き起こすリスクがあります。
警告サイン: 激しい頭痛に加えて、発熱、吐き気、首の後ろの痛み、意識がぼーっとするなどの症状がある場合は、すぐに内科や脳神経外科を受診してください。

2. 今すぐ痛みを和らげたい時の応急処置
夜間など、すぐに歯科医院に行けない場合は以下の方法を試してください。
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患部を冷やす: 頬の上から冷やすことで、痛みの感覚を一時的に鈍らせます。
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市販の痛み止めを飲む: ロキソニンやタイレノールなど、普段使い慣れている鎮痛剤で一時をしのぎます。
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マッサージ: 筋肉の緊張が原因の場合は、首・肩・頭皮を優しくほぐすと楽になることがあります。
3. 二度と繰り返さないための根本治療
応急処置はあくまで「その場しのぎ」です。再発を防ぐには以下の治療が必要です。
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むし歯の徹底治療: 細菌の溜まり場となっているむし歯を治すのが第一歩です。
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噛み合わせの調整: 被せ物や入れ歯で正しく噛める状態に戻し、筋肉への負担を減らします。
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ストレッチ: 顎周りの筋肉を動かすストレッチを取り入れ、血流を改善します。
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耳鼻科との連携: 歯性上顎洞炎がひどい場合は、歯科だけでなく耳鼻咽喉科での専門的な処置が必要になることもあります。
むし歯が原因の頭痛は、体が発している「限界サイン」かもしれません。
痛み止めでごまかさず、早めに歯科医院へ相談しましょう。
大阪市住之江区で歯のことでお悩みがある方はすみのえグリーン歯科へぜひご相談ください。