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「歯が痛いけれど、痛み止めを飲めばなんとかなる」 そう思って、歯科医院への受診を先延ばしにしていませんか?

痛み止めは、あくまで一時的に痛みを感じにくくさせているだけで、むし歯そのものを治しているわけではありません。放置し続けた結果、歯を失うだけでなく、全身の疾患に関わる恐れがあります。

今回は、痛み止めでむし歯を放置した際に起こりうるリスクを段階的に解説します。

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【トラブル1】長期的な痛み止めの服用による「胃へのダメージ」

痛み止め(鎮痛剤)の多くは、副作用として胃を痛めることが多いです。

短期間、数回の使用であれば問題ありませんが、長期間飲み続けると、胃痛や胃潰瘍、最悪の場合は吐血や下血といった消化管トラブルを引き起こす危険性があります。

【トラブル2】 歯を救えなくなる「抜歯」の宣告

初期段階であれば、むし歯の部分を削って詰め物や被せ物をするなど、歯を残せる可能性は十分にあると思います。

しかし、痛み止めで誤魔化している間に菌はどんどん歯を蝕んでいきます。気づいた時には歯の根っこしか残っておらず、差し歯にすらできない状態になれば、「抜歯」という選択肢しか残らなくなります。

【トラブル3】炎症が拡大して悪化する

むし歯の放置によって歯の周りにプラーク(細菌の塊)が溜まり続けると、歯肉に強い炎症を引き起こします。
特に歯周病を併発している場合、すでに顎の骨が溶け始めているところに炎症が重なるため、細菌が一気に広がり、歯の周囲全体がパンパンに腫れ上がってしまいます。

さらに、むし歯が神経の通り道(歯髄)まで到達すると、そこをルートにして炎症が歯の根の先端にまで波及します。その結果、根の先に「のう胞」と呼ばれる膿の袋が形成されることがあります。こののう胞は、自然に消えることはなく、外科的に直接取り除く手術が必要になるケースも少なくありません。

【トラブル4】蓄膿症(副鼻腔炎)の原因に

上の奥歯のむし歯を放置すると、菌がすぐ上にある「上顎洞(じょうがくどう)」という空洞に入り込みます。

これにより、鼻づまりやドロドロした鼻水、頭痛などを引き起こす「上顎洞炎(蓄膿症)」を発症することがあります。この場合、歯科と耳鼻科の両方で治療が必要になるケースも少なくありません。

【トラブル5】命に関わることもある「全身への炎症拡大」

ここが最も恐ろしい「最悪の事態」です。 むし歯の菌は、顎の周りにある筋肉の隙間(組織隙)を伝って、驚くべき広範囲に移動します。

  • 目の横・頭部への波及:炎症が顔の上方に広がり、目の周囲や頭にまで及ぶと、全身麻酔をして皮膚を切開し、膿を出す手術が必要になることがあります。
  • 気道閉塞の恐怖:炎症が喉(首)の方へ下がってくると、気道を圧迫して息ができなくなる恐れがあります。
  • 心臓への到達:最悪の場合、菌が血管や組織を伝って心臓周囲(縦隔)にまで達すると、死亡率が非常に高い「縦隔炎」を引き起こす可能性さえあるのです。

 

【まとめ】痛み止めは「解決」ではなく「先送り」

痛み止めで痛みが引いたとしても、それは病状が改善したサインではありません。むしろ、痛みを感じない間に、菌は着実にあなたの体を蝕んでいます。

「あの時、早く歯医者に行っておけばよかった」と後悔する前に、痛みを感じたらすぐに歯科医師に相談しましょう。早期発見・早期治療こそが、自分の歯と命を守る唯一の方法です。

 

大阪市住之江区で歯のことでお困りであればぜひ当院へご相談ください。

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